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左脳を使う人、右脳を使う人・4つのタイプ – 篠田真宏氏の研究 –

篠田真宏氏は、人材育成研修のプロです。多くの企業の研修に係っているようです。その篠田さんの書いた本『「すごさ」の認め方』(幻冬舎)に書いている内容が、とても面白かったので、ご紹介します。
人間ウオッチングが大好きな方は、きっとハマると思います。また、現在、会社の中で、人間関係に悩んでいる方にもお役に立つと思います。

課題は『なぜ、自分の「考え」や「意図」が、相手に正しく伝わらないのか?』です。

「利き脳」でタイプを分類する

価値観や考え方の違いは、脳の使い方によって違ってくるというのが、篠田さんの結論です。
それもインプットとアウトプットに左脳、右脳のどちらかを使うかによって違いが現れてくるそうです。
インプットの違いは、チームがピンチになったとき、どう乗り越えるかに現れます。インプットに左脳を使う人は「任務中心」で問題解決を図り、インプットに右脳を使う人は「人間関係」から問題解決を図るのだそうです。左脳の人は仕事に着目して問題点と解決策を探り、右脳の人はチームのメンバーの人間関係に着目して問題点と解決策を探ります。
アウトプットの違いは計画を立てるときに現れます。アウトプットに左脳を使う人は「規則的」で、予定を数手先まで考えます。アウトプットに右脳を使う人は「衝動的」で、細かな予定を立てずに、臨機応変を旨として行動します。

「利き脳」によって、下記4つのタイプが存在します。その行動パターンを例示すると、次のとおりです。

「左脳インプット」&「左脳アウトプット」(誠くん)

「どうやるか(How)」という方法を認識します。情報を集め、分析し、独自の思考回路からアイデアを生み出して乗り越えます。論理的に物事を捉えようとするキレ物タイプです。

「左脳インプット」&「右脳アウトプット」(勇くん)

「何をするのか(What)」という具体的な情報を認識します。トライ&エラーを繰り返しながら、課題に取り組みます。リスキーな状況にも果敢に取り組む行動派です。

「右脳インプット」&「左脳アウトプット」(礼ちゃん)

「何を-どうやって-なぜするのか(What-How-Why)」という一連のストーリーを通じて考えます。客観的な視点を持ちつつ、モノゴトを判断します。冷静な優等生タイプです。

「右脳インプット」&「右脳アウトプット」(義ちゃん)

「なぜやるのか(Why)」という目的を重視します。それをすることが世のため人のためになるのかといった「その先になにがあるか」を大事にしてモノゴトを判断します。目的地とそこまでの道筋が一貫しているのかを大事にするこだわりタイプです。

「利き脳」でタイプで受け取り方が異なる

この4タイプでは、考え方や反応の仕方が異なります。
たとえば、「みんなが喜んでいるとき」どのような振る舞いをするかをみてみると、下記のようになると言います。

誠くん:みんなが喜ぶのに付き合って喜ぶ。
勇くん:率先して盛り上げて、飽きたらやめる。
礼ちゃん:輪の中で喜びを全員で分かち合う。
義ちゃん:輪の外側から皆が喜んでいるのを見守っている。

「自由にやっていいよ」と言われたとき、どのようなことに喜びを見出すかをみてみると、下記のようになると言います。

誠くん:自分で事前に計画を立てられること。
勇くん:事前に決めないこと。
礼ちゃん:みんなの中で1人好きなことをすること。
義ちゃん:もともと自由だと思っている。

このように、言葉上は同じことでも、人によって受け取り方が大きく異なります。
これが『なぜ、自分の「考え」や「意図」が、相手に正しく伝わらないのか?』の原因であると、篠田さんは言っています。そして、本の中には、どう対応すればよいのかが書かれています。各タイプへのトリセツですね。興味ある方はご覧あれ。
逆に、同じ「利き脳」タイプであれば、「息はぴったり」ですね。やりやすいかも。

どのタイプかがわかります

あなたはどのタイプなのか、わかりますか? 自分のことはよく知っているのでわかるかなあ。
でも、どのタイプか、客観的に知りたいと思いませんか?
また、気になる相手のタイプを知りたいと思いませんか? あなたの上司はどのタイプなのか、部下はどうなのか。配偶者はどうなのか。
それがわかる方法を、篠田さんは教えてくれています。

  • 目の前で両手の指を組んでください。指組したら、その手を見てください。
    左親指が下に来たら、「左脳インプット」、右親指が下になったら、「右脳インプット」です。
    左腕が下に来たら、「左脳アウトプット」、右腕が下に来たら、「右脳アウトプット」です。
  • 腕組みをしてください。

さて、あなたは、どのタイプだったでしょうか。誠?勇?礼?それとも義? あなたの気になる人は?

(M.S.)