トピックス

  • 活動紹介

臨時総会 第446回例会報告

ATIS総会・第446回例会報告

2022年6月15日、日鉄総研本社 国際ビルよりリモート会議にて、42会員 115名(リアル12名、リモート103名)の出席によりATIS総会および第446回例会が行われました。
臨時総会では新任5名を含む15名の次年度幹事選任の議案が、提案通り承認されました。
続いて、例会において代表幹事から、会員の入退会状況、第4回幹事会の模様、直近の例会活動および今後の」ATIS活動に関する賛助会員様へのアンケート結果報告が行われました。

次に、賛助会員プレゼンテーションとして、一般社団法人 化学情報協会 田下純一様、一ノ瀬桂子様より、協会概要と提供サービスについてご紹介いただきました。
調査サービスであるSHIPSの特徴は、高い専門性(製薬・化学企業出身者、薬学博士など高度専門スタッフ陣が対応)、高度な検索技術(STNを使用)の利用、インタビューを重視した細やかな対応で、構造検索や配列検索を含む調査SHIPSほど高品質にできるところはないとの評価をいただいているとのことでした。
翻訳サービスではJAICI AutoTransとJAICI Science Dictionary Proの説明があり、活用例を交えて使い勝手の良さを含めた詳細な紹介がなされました。特に低い誤訳率は聴講者の関心が集まり、理由に関する質疑が活発に行われました。

講演会において、一般財団法人 工業所有権協力センター(IPCC) 副理事長 櫻井孝様より、特定登録調査についてIPCC設立の経緯から業務内容、依頼者のメリットについてご紹介いただきました。
登録調査機関の成り立ちは、特許庁のペーパーレス計画開始に伴って始まり、特許庁滞貨の解消に貢献しましたが、滞貨解消とともに特許庁からの発注件数が少なくなり、さらに特許庁の調査外注予算も減少したことから、各機関はいかに高品質の調査を安く納期どおりにやるか、非常に厳しい競争環境の中に置かれているとのことでした。そのため、登録調査機関のサーチャーは審査官から高評価を得るべく日々努力をしており、そうやって鍛えられたサーチャーが民需である特定登録調査も担当するため、品質に優れた、しかもわかりやすい調査報告書が得られることを教えていただきました。
また、特定登録調査機関制度については、その活用法を詳細にご説明いただきました。具体的には審査請求案件の厳選(研究開発側への説明材料)、優先権主張の検討(国内優先権、パリルート、PCT ISRが欲しいが発行まで待てないとき。特許庁の着手案件のうち2/3はサーチャーがサーチしており、実績が豊富。)、自発補正案検討材料、早期審査請求の検討材料(早期審査に関する事情説明書に記載すべき先行技術の開示及び対比説明を省略可)、出願取り下げによるノウハウ保護、自社出願に対する価値評価(早めにCMを出すときなどの社内説得材料)、他社案件に対する情報提供材料(出願人だけでなく、競合他社も調査利用できる。SDIで脅威となる他社出願の情報提供に使う。)、社内リソースの有効活用、社内教育ツール(知財初心者や研究開発担当にサーチ手法を教えるための教材)が挙げられました。
今回の講演では、この特定登録調査の活用メリットを数多く紹介いただき、特許出願者以外のメリットも含まれていたことから、幅広く有意義な情報、示唆を得られた機会となりました。