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第448回例会報告

921()、日鉄総研本社 国際ビルよりリモート会議にて、41社・114(リアル19名、リモート95)の出席により第448 ATIS例会を開催しました。当日行われた議事の中から、賛助会員である株式会社RWSグループ様と一般財団法人日本特許情報機構(Japio)様によるサービスの紹介、株式会社知財ランドスケープCEOの山内 明様の講演について紹介いたします。

株式会社RWSグループ様からは、グローバル特許検索DB「PatBase」、特許情報共有ツール「IP Share」、特定特許監視ツール「Legal Status Tracker」の3つのサービスについて紹介いただきました。導入されたお客様からは、「PatBase」で作成した集合に新着特許公報が追加になると自動的に「IPShare」に登録され便利と好評です。

次に、一般財団法人日本特許情報機構(Japio)様より、特許公報に特化した高精度AI機能を活用した「Japio-AI翻訳」など民間向けに提供されているサービスについて紹介いただきました。例えば、「Japio-AI翻訳」では、明細書と請求項で文章の種類が異なるため、明細書モードと請求項モードを設け学習の仕方を分けることで精度を上げているとのことです。

 

山内様からは「IPランドスケープ実践に役立つ知財情報戦略」について、ご講演いただきました。IPランドスケープは、知財情報解析をフル活用して知財経営に資する戦略提言を図る知財情報戦略であることを述べられ、IPランドスケープを実施する際のポイントと山内様が実施された事例について講演いただきました。

IPランドスケープを実施する際のポイントとしては、まず、多角的視点から検索ステップと分析ステップを繰返し行うブーメラン分析が重要とのことでした。特許情報はグローバルで統一されており大事な切り口ですが、特許情報を手掛かりに非特許情報を組み合わせながらストーリー作ることや、攻めと守りの両視点から戦略を作る事が重要であると述べられました。

次に、ゴールのイメージを決めて仮説と検証を積み上げるスキームが重要であることを述べられました。自社もしくは主要プレイヤーがどのような位置関係にあるかのポジション把握、チャンピオンの会社を特定するベンチマーク対比の重要性を述べられました。また、検証を積み上げ仮説の矛盾に気が付いた時は、振り出しに戻るのではなく、違ったところに戻ることで無駄を最小限にされているとのことでした。

また、講演ではロジスティクス分野においてAmazonが物品の取り出しや陸上の自動運転車および空中のドローンで存在感を示しており、倉庫の完全自動化を狙っていることを潮流分析した事例を紹介いただきました。他にも多くの事例を交えながら講演いただき、ATIS会員にとって貴重な情報となりました。

以 上