- 活動紹介
第455回例会報告
第455回 ATIS例会報告
2023年4月19日(水)、ユニオンビルよりリアル/リモート会議にて、41会員 94名(リアル41名、リモート53名)の出席により第455回 ATIS例会を開催しました。当日行われた議事の中から、 (1)(株)ハイパーサイクルシステムズ様 オンライン工場見学
(2) 賛助会員プレゼンテーション
・アズテック株式会社
・株式会社レイテック
について紹介します。
(1) オンライン工場見学
㈱ハイパーサイクルシステムズ様の会社概要、家電リサイクルのしくみに関する説明があり、その後web会議システムを利用してオンライン工場見学を行いました。
㈱ハイパーサイクルシステムズは1998年5月に設立され本社工場(千葉県市川市)にて三菱電機グループの家電リサイクル工場として操業を開始、2001年に家電リサイクル法施行に伴い使用済み家電製品の素材化処理を開始しております。
現在工場は2つあり(いずれも千葉県)三菱電機以外の製品を含め一般家庭(販売店の下取り含む)や事務所から排出された、家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)及び(一部不燃ごみとして処理される小型家電含む)、PC,CRT,コピー機などのOA機器、空調機器、冷熱ケース、ATMなどの電気製品のリサイクルを行っているとのことです。
家電品、OA機器などのリサイクル事業活動の展開にあたり「資源の有効活用追求」をスローガンに、国際規格(ISO14001)に基づく環境マネジメントシステムを確立しリサイクル率は97%になっているとのことです。
オンライン工場見学においては工程を追って、エアコン、冷蔵庫、洗濯機のリサイクルのラインを見学しました。フロンなどの冷媒ガスの回収(ガス種毎に回収し破壊や再利用などに回す)をはじめとして、回収できるものはすべて回収し、その後破砕、金属(鉄)(非鉄)プラスチックに分別し素材として再資源化を行っている様子を見ることができました。
(2)賛助会員プレゼンテーションとして、今回2社の方から発表がありました
・アズテック株式会社
同社は設立が1990年6月の特許調査や技術分析に特化した独立系特許調査会社で、特許検索競技大会において2022年、2019年(2021.2020はコロナで中止)に最優秀賞を獲得しています。
年間1000件以上の調査実績があり、技術動向調査、出願前・審査請求前調査、侵害予防調査、無効資料調査と幅広くサービスを行っておりその対応エリアもJP,US,EP、CN、KRなどの、WO(PCT)主要国に加えインド、ブラジル、東南アジアなど新興国もカバーしており、バイリンガルなサービスが提供できるとのことです。
知財を活用した経営戦略としてIPランドスケープ支援や事業パートナ探索、特許調査の教育なども行っているとのことでした。
セキュリティ対策も、組織全体での機密保持体制を経営の最重要課題として取り組んでいますとのことで、ISO27001を取得し、どんな秘密情報でも安心してお任せできる体制を構築しているとのことでした。
・株式会社レイテック
同社は1995年4月の設立で、特許調査解析の受託業務、外国特許翻訳、特許情報サービスの提供、各種特許調査や解析ツールの開発/販売業務をやられております。
同社の取扱製品の紹介があり、特に、(エクセルパット)の後継システムであるXLSCOUT(エクセルスカウト)の説明がありました・
取り扱い製品として
PAT-LIST-GLS、AI調査員、PAT-ValueAs、PAT-Synonym、WinActor
があり、特に今回XLSCOUTの詳しい説明がありました。
XLSCOUT(エクセルスカウト)はカナダ政府の支援のもと、カナダの複数の大学と共同で開発しているとのことで、主な機能として、・世界特許検索・先行技術文献調査、・無効資料調査、・IPランドスケープ・ポートフォリオ分析・英日機械翻訳があり、特に・IPランドスケープ機能においてはSDGs及びGXTI関連特許の検索が追加されたとのことです。また、・ポートフォリオ分析においては、ライセンス先候補の提案機能が強化されたとのことで、ライセンス先の弱み強みを特許・非特許情報から多角的な分析提案ができるとのことでした。
また、先行技術文献調査、無効資料調査、ポートフォリオ分析にはAIを用いて目的の特許を簡単かつ分かりやすく抽出できるようになっております。
さらに、ポートフォリオ分析においては、ライセンス先候補の提案機能が強化され、ライセンス先の弱み強みを特許・非特許情報から多角的な分析提案ができる機能に加え、抵触調査において製品特定ができるリストが追加されたとのことです。
この後、懇親会が開催されました。
懇親会においては、まだ公の場での会食を控えている方がある中においても、34名の出席があり会員同士の活発な情報交換・懇親が図られ盛会のうちお開きとなりました。
以 上