- 活動紹介
第470回例会報告
2024年9月18日(水)に、ユニオンビルにて第470回ATIS例会を開催しました。リアルとリモートを併用した会議で126名(リアル48名、リモート78名)が出席しました。
当日行われた議事の中から、賛助会員である株式会社レイテックとアズテック株式会社によるサービスの紹介、日本電気株式会社 知的財産部門長 井本 史生 様のご講演について紹介いたします。
(1) 株式会社レイテック
株式会社レイテックは、1995年に設立され、特許調査、IPランドスケープを用いた解析などのサービスや、PAT-LIST 、PAT-ValueAsなどの調査・解析ツールを提供しています。
今回は、調査・解析ツールとして、PAT-ValueAsをご紹介いただきました。
PAT-ValueAsの特徴として、各企業の特許価値を分析することができ、PAT-ValueAsを用いることで、特許価値を用いた知財戦略・事業戦略の策定が可能となるとのことでした。
分析結果は、特許価値マップとして、時系列マップやポートフォリオマップとして、いろいろな出力が可能となっています。
また、PAT-ValueAsを用いた活用事例として、PAT-ValueAsを用いた携帯電話会社3社の特許価値についての分析結果が紹介されました。
携帯電話会社3社のトータルの特許価値の比較や、特許価値の時系列変化、価値の高い特許など、特許価値マップを通してわかりやすく説明がありました。
(2) アズテック株式会社
アズテック株式会社は、1990年に設立され、特許調査や技術分析を提供する会社です。2022年にATISに入会されました。今回は、「調査サービス」以外の提供サービスとして、①Aztec Trend Report(アズレポ)の提供、②要約作成サービス、③情報提供、異議申立て、鑑定、④講師派遣サービス、⑤ 「公知技術」誌の発行サービスの5つについてご紹介をいただきました。
その中で、①Aztec Trend Report(アズレポ)とは、注目分野に対して、手軽に活用可能な分析レポートを提供するサービスになります。必要なテーマを一覧から選ぶだけで、分析結果などを盛り込んだレポートが入手でき、特許分析を気軽に行うことができるとのことです。
また、 ④講師派遣サービスでは、エキスパートの調査員による調査や立式のノウハウを伝授していただけるとのことです。さらに、⑤「公知技術」誌の発行サービスでは、公知化したい技術をアズテック株式会社がかわりに公知化するサービスも提供しています。このように特許サービス以外にも幅広くサービスを提供しています。
最後に、アズテック株式会社のホームページに掲載されているAztec Trend Report(アズレポ)のサンプルについて、わかりやすく紹介していただきました。
(3) 日本電気株式会社 知的財産部門長 井本 史生 様のご講演
「経営・事業に貢献するNECの知財活動」と題してご講演をいただきました。
まず入社時に知的財産部特許技術部に配属されて以降のご経歴の紹介の後、主に知財組織の変遷、知財業務の改善と、事業貢献のための知財活動、についての説明がありました。
NEC知財部門に標準化活動部門が編入され、新たな技術を普及させるための標準化活動を進めていることが紹介されたのち、業務改善においては、知財外への人的啓蒙の他、AI技術を活用した自他社ツール活用による効率化を試行していることが説明されました。明細書作成ツール等を使用した業務自動化については、ツールの品質を正しく評価できる必要性を強調されました。
以上