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第477回例会報告

2025年416()、味の素株式会社の川崎事業所にて第477ATIS例会を開催しました。リアルのみの会議で50名が参加しました。当日行われた議事の中から、東芝ビジネスエキスパート株式会社様によるシンポジウム講演と、味の素株式会様の工場見学について紹介します。

(1) シンポジウム講演

東芝ビジネスエキスパート株式会社の小池淳一様、株式会社東芝の大貫勢津子様から会社のご紹介と模倣品対応に関する講演がありました。

東芝ビジネスエキスパート株式会社は、専門的なサービスを提供して、事業運営をサポートし、管理業務を効率化するプロ集団です。今年で設立40周年を迎えた東芝グループの一員です。いくつかの会社が統合してできた企業であり、その中に知的財産ソリューション事業部があります。

知的財産ソリューション事業部は、「我々にしかできない特別なONLY ONEの業務・サービスを徹底的に追求し、お客様へ高品質(高い安心・信頼)な価値を提供する」というビジョンの下、特許事業、調査事業、IPエキスパート支援事業を行っています。

また、株式会社東芝はブランド価値や社会的信用を脅かす模倣品の排除に努めるとともに、国内外の模倣品対策団体とも連携し、現地の政府機関などに対して取締強化を積極的に働きかけています。

模倣品は中国とアジアから多く発生しています。最近はインターネット上での被害が大きく、販売者情報の確定が困難で侵害が繰り返されています。税関での真贋セミナーの実施や、越境ECサイトやSNSプラットフォームへの対応などで対策を行っています。

 

(2) 味の素株式会社川崎事業所の工場見学

日本国内には、味の素グループの工場が3つあり、そのうち、もっとも古い工場が、神奈川県川崎市の鈴木町に位置する川崎工場です。東京ドーム8個分に相当する約10万坪の敷地にあり、「味の素®」や「ほんだし®」「Cook Do®」といった主力製品の製造工場から物流センターまでを備えた、いわば味の素グループの心臓部です。製品の製造・出荷工程はもちろん、さまざまな体験ができる見学コースがあります。

今回はATIS向けに特別にアレンジさせていただき、「ほんだし®」工場と「味の素®」の包袋工場を案内いたしました。2班に分かれ、それぞれの工場を交互に徒歩で見学してもらいました。

①「ほんだし®」工場

「ほんだし®」工場は、7階建のうち2階と5階が見学エリアとなっています。館内は料亭をイメージして作られ、心地よい薄明かりの照明や、木の温もりを感じられるインテリアなど、心落ち着く空間です。芳醇なかつおだしの香りがふんわりと漂ってきます。

燻(いぶし)分けた3種類のかつお節を運び込むところから始まる製造工程は、粉砕から最終的な製品化まで、その豊かな香りを逃さないよう工夫された環境で進められます。未だ解明されないかつおの生態について知ることのできる興味深い仕掛けもありました。

写真撮影はこの工場の1階入り口のみ許可されており、各グループに分かれて記念撮影を行いました。

②「味の素®」包装工場

出来上がった商品を瓶や袋、段ボールに詰める工程を見学、人とロボットが協力して商品を箱詰めしていく様子を見ていただきました。レーンごとに異なる商品が流れていますが、コンタミネーションを防ぐ工夫などの説明を受けました。

 

今回はATISオリジナルコースでの開催としたため、短時間で2つのコースを回ることができました。通常の工場見学コースには、うま味体験やかつお節削り体験などもあり、また今回ご紹介した以外のコースもありますので、興味ある方は、ホームページから申し込んで参加してみてください。