トピックス

  • HOME
  • トピックス
  • 知財人の「暗黙知」 -長い人生の「強い武器」になります-
  • 談話室

知財人の「暗黙知」 -長い人生の「強い武器」になります-

何回に分けて、「暗黙知」に関して意見を述べてきました。「知財人」は「暗黙知」を持っているのではないかと思い始めました。
知財における「暗黙知」は、長年培って来た個々人の脳の中に形成されているものと、なんとなく思います。ワタクシも、30年ちかく知財の仕事をやっていますので、なんらかの「暗黙知」が形成されていると思います。
知財部門に異動してくる人たちを、長年見てきましたが、特許明細書を作成する作業を効率化する「暗黙知」、特許明細書を読む行為を効率化する「暗黙知」があるのではないかと思っています。
どの企業でもそうでしょうが、異動者・新人への教育はOJTで行われると思います。そのOJTで、異動者・新人は、きっと「暗黙知」を獲得しているのです。結果として、3年経つと「一人前」になり、「戸惑って必死だった姿」から「自信にあふれる頼もしい姿」に変ります。知財人としての「暗黙知」を獲得したのです。
知財人としての「暗黙知」は、一旦獲得すると「特殊技能を持っている人材」となり、60歳を過ぎても大きな武器になります。知財人が高齢になってもバリバリ働いているのをよく見かけると思いますが、ワタクシは彼らが「優れた暗黙知」を持っているからだと思います。その「暗黙知」は、長年業務を遂行することにより、「経験知」が加わって「磨きがかかった暗黙知」になるのです、きっと。
ただし、神様は人の運命に対して平等です。
知財人は、「知財の暗黙知」を獲得して、それをブラッシュアップすることで、幸せな人生を過ごすことが出来ます。社内では言いにくいことも、平気で発言することが出来ます。でも、出世は難しいです。知財専門で過ごしてきた人が役員になるほぼ稀です。
どっちの道を選ぶかは本人の選択ですね。

(M.S.)