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2017年12月例会(リコーテクノリサーチ(株)シンポジウム・賛助会員商品紹介)

第396回ATIS例会報告

2017年12月20日、日石横浜ビル24F大会議室にて、第396回ATIS例会が行われました。

例会では、 代表幹事報告、続いてシンポジウム、および賛助会員4社の新商品/特異商品紹介プレゼンテーションが実施されました。

まず、代表幹事報告にて会員の入退会状況が説明され、12/20現在の会員数は正会員30社・賛助会員8社・特別賛助会員3社の合計41社であり、前回から変動がなかった旨が報告されました。 続いて、今後の例会スケジュールおよび活動計画の概要説明などがあり、さらに「特許検索競技会」(IPCC主催 ATIS他後援)のフィードバックセミナーへの出席報告と「検索エキスパート研修[特許]」(工業所有権情報・研修館)の紹介がありました。

シンポジウムでは、リコーテクノリサーチ(株) 来住 文男様より、㈱リコーおよびリコーグループの紹介から始まり、リコーテクノリサーチの事業紹介に関するプレゼンがありました。

その中で、まず、親会社であるリコーの会社概要と事業内容および知的財産活動に関する概要紹介と創業の精神である「三愛精神」(人を愛し、国を愛し、勤めを愛す)の紹介プレゼンテーションがありました。リコーは複合機やプリンターなどの情報機器を中心に事業展開しており、画像&ソリューション関連が売上の主力分野で、これらの事業を支える知財活動として国内外合わせて50,000件の特許を保有していることなどが紹介されました。また三愛精神に関連した社会貢献事業の一環として創業者である市村清氏を記念して開催している市村自然塾についての紹介がありました。
次にリコーテクノリサーチの紹介では、現在は調査業務と外国出願業務を主な業務として取り組んでおり、仕事の効率化、仕事の価値向上、社員のモチベーション向上といった課題への取組み内容や今後の経営課題について紹介され、参加者と活発な質疑応答が交わされました。

休憩の後、賛助会員4社より各社の新商品/特異商品について紹介がありました。

まず1つ目は㈱RWSグループの原様より、新しくRWSグループの傘下に入ったAOP (Article One Partners)のサービス紹介がありました。AOPはクラウドソースとして世界に多数のリサーチャーを抱えており、世界の言語ネイティブが非特許文献にも各国でアクセスすることがきるため品質の高い調査ができるとの説明がありました。またリアルタイムで調査進捗や調査結果を見ることができるプラットフォームAOP Connectの機能紹介がありました。

2つ目は日本パテントデータサービス㈱の宮脇様より、新商品である商標検索データベース「Brand Mark Search」が紹介されました。商標調査に特化し、初心者でも使えるBasic検索画面と詳細な式演算が可能なAdvanced検索画面の機能、および新しいタイプの商標である「音」と「動き」の商標について、検索結果からその場で音や動画を再生する独自機能についてデモンストレーションを交えながら紹介がありました。

3つ目は㈱発明通信社の中里様より、まず発明通信社のセミナー事業について説明がありました。HYPATセミナー、情報提供セミナー、事務管理セミナーなどの無料セミナーに加え、有料セミナーとしてUSPTOセミナーとパッケージセミナーが紹介されました。USPTOセミナーは米国特許庁の審査官マニュアルを利用し、審査官の思考過程を事例と共に学ぶもので、パッケージセミナーには、特許制度や特許調査について学ぶ特許セミナーと、意匠権の価値/役割や意匠調査について学ぶ意匠セミナーがありました。また、成瀬様より発明通信社が販売する出願人辞書データベース「名揺遷(MeiYoSen)」の紹介がされました。名揺遷は公報に登場した法人の出願人名称を申請人識別番号と紐付けて蓄積しており、申請人識別番号と表記揺れを含む名称を漏れなく確認する活用方法について実例を用いて説明がありました。

最後の4つ目は㈱レイテックの前林様より、世界特許電子データ調査・解析ソフト「PAT-LIST-GLS」によるIPランドスケープの活用事例として、「ビールと健康」をテーマにしたマーケティング情報と知財情報を融合した商品企画の事例と、特許情報から抽出した課題と解決手段に非特許情報から抽出したお客様ニーズを融合させてPAT-LIST^GLSでマッピングし、お客様ニーズが多い機能(課題)だが技術開発が進んでいない分野を分析した事例が紹介されました。また、クラウドストレージを利用した大容量データの解析提案を紹介されました。最後に特許価値評価システム「PAT-ValueAs」で算出した評価値をPAT-LISTへ取り込むことで件数ベースでなく価値ベースで特許解析をする手法が紹介されました。

例会後の懇親会は、同じビルの29Fで開催されました。会場からはみなとみらいの素晴らしい夜景も眺望でき、懇親会に花を添えてくれました。今回は忘年会も兼ねて行われたため、多数の会員の他に招待者としてOBの方々も参加され、大変賑やかで和気藹々とした雰囲気の中、旧交を温めるとともに親交を深める懇親会となりました。

以  上