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2018年2月例会(住友電工知財テクノセンター(株)シンポジウム・デロイトトーマツ鈴木様講演)

第398回ATIS例会報告

2/21(水)、住友化学参宮寮にて第398回ATIS例会を開催しました。34社から64名の参加があり、代表幹事の報告に続き、会員企業の住友電工知財テクノセンター(株) によるシンポジウム講演、デロイトトーマツコンサルティング合同会社による講演がなされました。

シンポジウムでは、住友電工知財テクノセンター(株) 竹中信也 社長から、同社の業務内容に関するプレゼンテーションがありました。その中では、住友電工(株)のプロフィ-ルと知財活動から始まり、住友電工知財テクノセンター(株) の設立の経緯、事業内容、組織構成、親会社との役割分担などについて詳しい紹介がありました。人材育成、運営課題など会員企業の関心の高いトピックスにも触れられ、興味深い内容でした。

続いて、「知財情報を活用した自社蓄積技術展開型イノベーション」というテーマで、デロイトトーマツコンサルティング合同会社 シニアマネージャー 鈴木健二郎 様による講演がなされました。IoT、ロボティクスの分野で日本の企業は諸外国に比べて後れをとっていますが、ポストデジタル革命の時代において、日本の企業は「IoTの分野で存在価値を示すことができるでしょう」とのことです。

ポストデジタル時代における新規事業の創出のために、「自社のコア技術と周辺技術或いは、自社技術と他社技術を組み合わせることによって、新規事業を具体化していくのが良い」との説明がありました。 自社のコア技術を起点としたイノベーションであるInside-Outアプローチを用いて、自社の所有している特許の母集団を作成し、それを他とどう組み合わせるかを、人工知能(AI)を利用して解析を行った事例を2つ紹介いただきました。
特許解析においては、AIを活用して、膨大な特許文書から技術の機能・特徴を網羅的・客観的に把握でき、新事業を創出することに役立てることができるとのことです。具体的には、単語を抽出してテキストマイニング、クラスターの抽出と分析、クラスター間のネットワーク化を行うという説明でした。講演後の質疑応答も含め、極めて興味深いものとなりました。

以上