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2018年4月施設見学・例会(カネカ高砂工業所・(株)カネカテクノリサーチシンポジウム)

2018年4月18日、株式会社カネカ 高砂工業所にて、施設見学会と第400回ATIS例会が行われました。

まず、 施設見学会が実施されました。高砂工業所は、(株)カネカの主力工場として、化成品、機能性樹脂、発泡樹脂、合成繊維、食品、医薬品、機能性食品を製造しています。敷地面積は約124万平方メートルと広大な敷地を有し、出荷額は約1,651億円、従業員は1,266名(いずれも2017年3月31日現在)とのことです。

見学会では、バスに乗り込み、医薬品製造部、食品部、塩の山の見学を行いました。医薬品製造部では、コエンザイムQ10生産工程を見学しました。バッチ式の合成容器や連続式の精製・分離装置が配置された工場建屋内を見学し、設備のすぐ横で結晶化過程の容器内部を見せていただくなど、臨場感ある生産の現場を体験することが出来ました。食品部では、マーガリン工場を見学しました。衛生管理や異物混入防止管理が徹底した工場での自動化されたタンク交換システムなど、最新鋭の設備を紹介いただきました。両工場では、安全衛生マネジメントや工業所全体の環境負荷低減への取り組みを紹介していただき、異業種の会員の皆様にとって大変参考となる見学会となりました。

次に、第400回例会では、代表幹事報告にて会員の入退会状況、5月例会のシンポジウム内容の予告、WIPO主催のワークショップの紹介、知財インテリジェントサービス HP開設の紹介、INPIT検索エキスパート研修募集のお知らせなどが報告されました。WIPOワークショップについては、ATISとして民間における特許情報の具体的な活用事例紹介などを期待されており、前向きに対応することとしています。

シンポジウムでは、元(株)カネカテクノリサーチの本田様(4月から(株)カネカ)より、(株)カネカおよび(株)カネカテクノリサーチの会社概要ならびに知財部門の活動紹介がありました。その中で、まず、(株)カネカの知財活動は、1962年の研究開発部特許課の設立に始まり、2010年の知財企画室設置で知財戦略の検討が本格的に行われるようになったとの紹介がありました。会社の長期ビジョンと知財との関係としては、持続的発展を支えるのが知財であるとの位置づけや、三位一体(事業戦略-R&D戦略-知財戦略)を意識していること、特許ポートフォリオの重要性を意識されていること等の紹介がありました。(株)カネカテクノリサーチは1988年創立で分析業務と技術情報サービス業務が主な事業分野であることなどが紹介されました。情報サービス部門の親会社からの信頼性向上の取り組みや人材育成などについてもご紹介いただきました。講演者のこれまでのご経験に裏打ちされた臨場感のある貴重なシンポジウム講演をして頂きました。

以上