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2018年6月臨時総会・例会(分科会年間報告・キヤノン技術情報サービス(株)シンポジウム)

ATIS臨時総会・第402回例会報告

2018年6月20日、キヤノン株式会社本社においてATIS臨時総会および第402回例会が行われました。

まず、臨時総会では新任6名を含めた次年度幹事選任の議案が、全会一致で承認されました。

続いて、例会において代表幹事から、会員の入退会状況、例会活動、スケジュール紹介、第4回幹事会報告、分科会、その他の報告が行われました。

引き続き、各分科会より年間活動報告、および質疑がそれぞれ行われました。

1)  調査業務運営分科会では、紹介シート(会社概要、特許調査事業、特許調査の内訳、使用DB)により各社概要説明と質疑応答により、人材戦略、品質管理、ツール/AI、業務サービスについて集中討議されたと報告がありました。
2)  調査技術分科会では、2017年度特許検索競技大会の機械と化学分野の検索演習を行い、それにより明らかになった課題(CPC分類の活用、調査種別毎の課題)に対する集中討議を行い、Tips集にまとめました。また、調査業務運営分科会と合同で開催した特許庁との意見交換会についての事例報告がありました。
3)  知財分社経営分科会では、将来直面する可能性の有る共通課題として、① 技術動向調査の将来像、② 機械翻訳の進化、③ 知財大国に進化する中国対応 について討議され、現状認識と課題が報告されました。知財分社特有の経営課題を題材として解決策・ヒントを共有できる場として有効であると紹介されました。
4) コーポレートサポート分科会では、「働き方改革とその対応」を基調テーマとし、情報交換、意見交換と講演会等を行いました。多くの参加企業では『長時間労働の是正』への施策が打たれていましたが、『多様な働き方実現』に関しては取組みに開きがあったとの報告がされました。
5)  特許情報研究分科会では、①担当会社による発表、② 特許庁等講師を招いた講演会、③ 合宿でのテーマ発表 について紹介がありました。特に合宿では、”AIと特許調査”と”知財情報の事業戦略/研究開発戦略への活用”の2テーマにおいて様々な観点から議論され、充実した合宿となったことが報告されました。
6)  新興国の知財調査分科会では、① 特許データベース(DB)の調査、② 新興国の情報収集活動 の2つを柱として活動を行い、特にインドとタイについて検討しました。インドではインド特許庁のシステム(InPASS)の収録状況および機能について報告があり、またAIを活用した知財システム等が高い開発レベルにあるので、今秋のインド調査団活動時に、特許庁や特許事務所の訪問に加えて、現地のAI活用知財システム開発会社との情報交換を行う予定も報告されました。
7)  若手による意見交換分科会では、各自の業務上の課題等から「共通テーマ」を見出し、「各自での検討・発表」と「全体での意見交換」を繰り返し形で進めたことが報告されました。また、講演会、中国視察、合同分科会の実施などについても報告されました。
8)  特許マップ研究分科会では、活動目的を、① 特許マップの有効性の向上、② 効率の向上、③ 可能性の拡大 と設定したことが報告されました。今年度の活動として、特許マップの作成目的を分類し、各社ごとの違いを把握したこと、その中でレアケースから新たな分野への展開が確認できたこと、さらに4つの事例研究を行ったことについて報告されました。

最後に、シンポジウムにおいて、キヤノン技術情報サービス(株)の代表取締役社長 中川 高広 様より、親会社キヤノン(株)の事業概要、知財活動、働き方改革の取り組み等のご紹介、また、キヤノン技術情報サービス(株)の会社概要(沿革、事業概要等)、利益の安定的確保と労働時間平準化への対応、ホームページによる情報共有と意識改革(「社長の独り言」発信等)、取り組みにおける5つの原理原則、及び具体的取り組みのご紹介を頂き、その後、活発な質疑が行われました

以上