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2018年7月総会・例会(ソニー知的財産ソリューション(株)シンポジウム)

ATIS2018年度定時総会・第403回例会報告

2018年7月18日、川崎市生活文化会館「てくのかわさき」にて、ATIS定時総会と例会が行われました。

まず総会では、ATIS活動活性化のためにタスクフォースにて検討された、会則改訂について提案が承認されました。続いて、2017年度の活動報告、決算・監査報告、2018年度の正副代表幹事、顧問、活動計画、予算についての提案が承認されました。さらに、2018年度幹事担務とタスクフォース設置についての報告がありました。

次に、第403回例会が開催され、代表幹事から会員の入退会状況、例会活動・スケジュール紹介、第5回幹事会などが報告されました。その後、分科会担当幹事より新年度分科会の発足と参加募集要領について説明がありました。

シンポジウムでは、ソニー知的財産ソリューション(株) 代表取締役社長 鈴木 草平 氏より、同社の課題と知財活動への取り組みについてプレゼンテーションがありました。

まず、親会社であるソニー(株)の会社概要と特徴について紹介がありました。続いて、親会社を支援するソニー知的財産ソリューション(株)の歴史、業務概要、基本方針、組織構成や現在の取り組みなどについて紹介がありました。いくつかの事例と共にソニーグループが創業時から知財に対して積極的に取組んできたことも紹介されました。また、近年は製品やサービスのグローバル展開に伴い世界規模での特許問題も多く発生し、その対応にソニー知的財産ソリューション(株)が行う調査が貢献していることが説明されました。また、特許調査の他、意匠調査やグループ各社に対する情報サービスの提供など、幅広い取り組みの紹介があった後、活発な質疑が行われました。

最後に、賛助会員4社から 新商品、特異商品の紹介が行われました。

先ず、(株)ジー・サーチ 東島 正幸氏より「JDreamⅢ機能拡張と最近の事例」の紹介がありました。JDreamⅢでは、論文収録誌の拡大を進めており、中国が米国を抜いて論文発行数第1位となったことから、中国の論文収録にも力を入れているとのことです。また、新ニューラルネット型機械翻訳エンジンを導入したことで、全ての海外誌で人手翻訳を超えた精度で抄録文を作成可能なことが紹介されました。

次に、中央光学出版(株)から「Questel社製 Orbit 最近の拡張機能について」の紹介がありました。Orbitには、複数のIPCを統合して技術分野を定義するテクノロジードメインという分類が利用できますが、それをさらに細分化した、サブ・テクノロジードメインを利用することが可能になったとのことです。さらに、マップのグラフ軸に経過情報から算出した評価指標を利用できるようになったこと、及び、評価指標をエクセルに出力可能になったことが紹介されました。

さらに、一般財団法人日本特許情報機構 高橋 幸生氏より「Japio世界特許情報全文検索サービス(Japio-GPG/FX)の特異機能」の紹介がありました。Japio-GPG/FXでは、J-PlatPatの中韓文献翻訳・検索システムよりも広範囲な収録を行っており、精度の高い機械翻訳文を検索可能とのことでした。また、正しい日本語利用を推進する、「産業日本語研究会」の取り組みや、特許ライティングマニュアルについて紹介されました。

最後にパナソニックソリューションテクノロジ(株) 倉知 一晃氏より「特許調査支援サービス PatentSQUARE」の紹介がありました。PatentSQUAREでは2018年1月のバーバージョンアップにより、検索式作成支援機能や欧州特許の経過情報オプション追加など多くの機能改善が行われたとのことです。また、KKスコアをマップに利用できるようになったことが紹介されました。