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2019年2月例会(分科会報告、JETROバンコク事務所 加藤様講演)

第409回ATIS例会報告

2/20(水)、住友化学参宮寮にて第409回ATIS例会を開催しました。44社から93名の参加があり、代表幹事の報告に続き、分科会(調査技術分科会、特許マップ研究分科会)の活動中間報告、コーポレートサポート分科会の講演会報告、新興国の知財調査分科会のインド訪問報告、JETROバンコク事務所による講演がなされました。

分科会からの各種報告では、初めに調査技術分科会のSUBARUテクノ(株) 池 昂一様から、半期活動の振り返りと今後の予定について報告がありました。特許検索競技大会の問題を課題として分科会メンバーで演習を行い、メンバー全員で議論する事により調査に関する気づきを得ていると報告がありました。

次に、特許マップ研究分科会の富士フイルム知財情報リサーチ(株) 岩﨑 正幸様から、2018年度の活動内容の紹介と進捗報告がありました。①特許マップ作成目的の分類、②事例研究、③分析実習を通して、特許マップを用いる業務の有効性の向上、効率の向上、および可能性の拡大を目的として活動していると報告がありました。分科会メンバーが21名と多いことから「ワールドカフェ」方式を使って議論を行っているという紹介がありました。

続いて、コーポレートサポート分科会の富士通テクノリサーチ(株) 岡 泰則様から、講演会の報告がありました。コクヨ(株)曽根原様の講演「これからのコミュニケーション活性化に向けた新たな視点と新作法」について、“働き方改革”とは、コミュニケーションを理解し、新たな視点と新作法で活性化を“定義・設定”することであり、そのためには、「Why」「What」「How」を的確に“定義・設定”する事が大切であるという報告でありました。

引き続き、新興国の知財調査分科会の(株)三菱ケミカルリサーチ 徳野 肇様から、インド訪問報告がありました。2018/12/9~2018/12/14の日程で、インド特許庁、JETROニューデリー、特許事務所、調査会社を訪問されました。インド特許庁の課題は審査案件の滞貨の解消ですが、審査官を増加して対応しつつあるとの事、また、インドの特許DBである「InPASS」は収録に抜けがある事が課題ですが、現地の調査会社でも他のDBを使う事でカバーしているとの報告がありました。

最後に、「ASEANの知財概況」というテーマで、JETROバンコク事務所 知的財産部長 加藤範久様による講演がなされました。①ASEANの経済概況、②ASEANの知財統計、③ASEAN各国の知財概況について、非常に分かりやすいお話を頂きました。ASEAN10ヶ国は国の規模、公用語も異なるため国によっての違いが大きく、ASEAN全体で統一的な知財制度を取る事は難しいとの事でした。
また、ASEANへの特許の出願はほとんどが外国からの出願(日、米が多い)であるとの事でした。対して、実用新案についてはASEAN各国の自国出願が多数を占めているという紹介もして頂きました。
最後に、ASEAN各国の知財概況についての紹介がありました。ASEANの中では知財が最も進んでいるシンガポールの状況を始め、各国の知財概況について非常に興味深いお話が聞けました。