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ユニクロ・セルフレジ事件 - 無効理由通知書が出されました –

昨年9月24日に東京地裁に差し止め請求された「ユニクロ・セルフレジ事件」。特許庁のHPを覗いてみると、すこし進捗があったことがわかりました。

昨年12月11日、審判部から「無効理由通知書」が出ました。無効審判請求人・ファーストリテイリングから提出された証拠に基づき、本発明は特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないと結論付けられていました。特許無効の判断です。

最も強い証拠が、米国特許第9245162号でした。下の図が示されています。

アスタリスク保有の第6469758号の特許請求範囲が、下記のようなもので、米国特許第9245162号には、太字の部分が示されていると述べられています。

  • 物品に付されたRFタグから情報を読み取る据置式の読取装置であって、
  • 前記RFタグと交信するための電波を放射するアンテナと、
  • 前記アンテナを収容し、前記物品を囲み、該物品よりも広い開口が上向きに形成されたシールド部と、を備え、
  • 前記シールド部が上向きに開口した状態で、前記RFタグから情報を読み取ることを特徴とする読取装置。

そして、「前記アンテナを収容し、前記物品を囲み、該物品よりも広い開口が上向きに形成された」「前記シールド部が上向きに開口した状態で、前記RFタグから情報を読み取る」については、左下図をみれば、当業者が容易になし得たことといえると述べられています。

結構強い証拠ですね。さて、アスタリスク側がどう答えるのか。

1月15日、意見書と訂正請求書が出た模様です。

(M.S.)