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2020年2月例会(ミニシンポジウム、賛助会員紹介、講演:IPCC 櫻井様)

ATIS420回例会報告

 

2020年219日住友化学参宮寮において第420ATIS例会が行われました。

最初に代表幹事報告があり、一般財団法人 工業所有権協力センター(IPCC)が賛助会員として新規入会した旨報告がありました。(219日現在、正会員 29社、特別会員4社、賛助会員14)

続いて、例会担当幹事から、12月に実施された「賛助会員商品説明」に関するアンケート結果の報告がありました。9割の方が商品説明は有意義と捉え継続を希望されました。今後、得られた意見を踏まえ、正会員、賛助会員の双方にとってより有益となるように検討を継続していく予定です。

引き続き、ミニシンポジウム、賛助会員の会社紹介、並びに、講演会が行われました。

まず、ミニシンポジウムでは、「今後のATISのあり方」と題して、ATISの今後の方向性を討議しました。

今回は、正会員代表としてリコーテクノリサーチ() 来住文男氏(ATIS代表幹事)、賛助会員代表として日本パテントデータサービス(株)仲田正利氏が登壇されました。

最初に、モデレータの東芝ビジネスエキスパート() 熊谷英夫氏から、登壇者の紹介と討議テーマ企画の背景説明、次いで、登壇者から今後のATISに関する意見、期待、問題提起等の話があり、これらを起点に活発な討議が行われました。

「環境変化の激しい状況の中で、ATISを情報共有のプラットフォームとして捉え、活動を強化したい」、「ATISを拡大し組織力を強化し、正会員、賛助会員にとってWin-Winの場にすべき」、「正会員(クライアント)と賛助会員(ソリューション会社)の垣根が低いので、一緒にソリューションを考えていきたい」等々、ATISを発展させるためにどうすべきか、活発な討議がなされ、非常に有意義なものとなりました。

続いて、賛助会員2社による会社紹介が行われました。

1社目として、(株)IPエージェント(新井田里穂氏、大河内優汰氏、五藤渉真氏)から、特許調査/特許翻訳/外国出願権利化サービスの紹介、並びに、マクロ環境と市場ニーズ/調査・翻訳の動向を踏まえた同社の強みの説明がありました。

 

 

 

2社目として、(株)翻訳センター(石井直樹氏、三浦啓司氏)から、出願人が翻訳作業の委託先を選ぶようになったという変化を踏まえた、同社のサービスの紹介がありました。加えて、同社の今後について経営ビジョンの説明がありました。

 

 

 

 

休憩の後、講演会が開催されました。講師として、一般財団法人 工業所有権協力センター(IPCC)副理事長 櫻井孝様をお招きし、「外国人の日本特許第1号にまつわるナゾ」という題目で講演して頂きました。

櫻井様の著作「明治の特許維新」第Ⅲ章の内容を中心に、最近の研究成果がご講演の中核になっているとの事でしたが、外国人の日本特許第1号を起点に、不平等条約の改正に向けた明治の偉人たちの努力と奮闘の歴史を通じて、わが国の知的財産制度の成り立ち(明治の特許維新)の要諦をご説明頂きました。

歴史の教科書に出てくる明治の偉人たち、それを支える行政の関係者の奮闘が目に浮かぶ、熱のこもった非常に興味深いご講演でした。

講演概要は、以下の通りです。

・日本人の米国特許第1号について

・外国人の日本特許、意匠、商標の登録第1号について

・わが国の特許制度の変遷

・不平等条約改正への道

・日独通商航海条約におけるおかしな規定

・最恵国待遇に関する大審院判決

・新制度の創設、等