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2020年1月例会((株)三菱ケミカルリサーチ シンポジウム、(株)デンソー 寺部様講演)

2020年115()、名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)にて、40社・56名の出席により第419 ATIS例会を開催しました.

当日行われた議事の中から、下記につき、紹介します。

(1) 株式会社三菱ケミカルリサーチ 常務取締役 多屋真治氏によるシンポジウム

(2) 株式会社デンソー AI研究部 寺部雅能氏 によるご講演「量子コンピュータが変える未来 ~モビリティ社会の変革への挑戦~」

 

(1) 多屋真治氏によるシンポジウム

シンポジウムでは、ATIS会員企業である株式会社三菱ケミカルリサーチ様から、親会社である三菱ケミカルHD、グループ会社の概要、経営理念、三菱ケミカルリサーチの紹介がありました。

三菱ケミカルHDとしては、主要グループ企業として、三菱ケミカル 田辺三菱製薬 生命科学インスティテュート 大陽日酸株式会社があり、経営理念として、KAITEKI=人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことを掲げ、KAITEKI経営を推進していることが紹介されました。

三菱ケミカルリサーチは、1976年、三菱化成(現・三菱ケミカル)特許部の情報調査部門から独立して設立されたこと、組織として、4部門(業務部門、調査コンサルティング部門、情報センター部門、経営戦略情報調査部門)を有し、特徴的な業務として、経営幹部への情報ブリーフィング、グループ内の共通基礎データのメンテナンスなども行っていることなどが紹介されました。

(2) 寺部雅能氏 によるご講演

株式会社デンソー AI研究部 寺部雅能氏からは「量子コンピュータが変える未来 ~モビリティ社会の変革への挑戦~」と題し、量子コンピュータの基礎的な説明や動向、ビジネスへの活用などについて、大変興味深く有意義な講演を頂きました。

量子コンピュータの特徴である高速演算を活用し、演算負荷の高い全体最適問題を量子コンピュータなら実現できる可能性があることが紹介されました。

また、全体最適問題の解決が社会を大きく変える事例の紹介や、昨今話題のCASEとは、技術革新と社会変化を伴うものであり、社会変化は市場の不連続性をもたらすこと、市場の不連続性への取り組み方として、顧客と一緒に市場を創っていく取り組みが必要との紹介もなされ、デンソー様の取り組み事例も併せて紹介頂きました。

さらに、量子コンピュータの使い方と課題として、何に使えばよいか想像しづらい、モデルがマニアックで人材不足、ハード制約が厳しいことが挙げられ、それらを解決するためにコンソーシアムや業界団体等を活用した共創に取り組んでいることが紹介されました。