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2021年度総会報告 第436回ATIS例会報告

2021年7月21日に日鉄総研株式会社(千代田区丸の内 国際ビル)をリアル会場とし、リモート接続を併用する形で、2021年度7月総会および第436回例会を実施しました。参加者は、リアル会場に会員9社/12名、リモート接続で28社/69名でした。

【2021年度7月総会】
総会では、以下の6議案が審議され、賛成45社で全て議案通り承認されました。
(1) 第1号議案【承認事項】2020年度 活動報告について
(2) 第2号議案【承認事項】2020年度 決算および監査報告
(3) 第3号議案【承認事項】2021年度 代表幹事および副代表幹事選任の件
(4) 第4号議案【承認事項】2021年度 顧問選任の件
(5) 第5号議案【承認事項】2021年度 活動方針および主な活動計画について
(6) 第6号議案【承認事項】2021年度 予算の件

議案の概要は以下の通りです。
(1) 第1号議案【承認事項】2020年度 活動報告について
新型コロナウイルス禍が収まらない中、感染対策への会員の理解・協力を得ることで、リモート主体の活動を行いました。その結果、「例会」、「分科会」ともほぼ計画通り進捗することができるとともに、講演会、パネル討論、シンポジウムなどを実施したことが報告されました。
賛助会員増などの会員構成の変化を受け、活動のより一層の活性化を図るため、「総会議決権」と「幹事会メンバー」を特別会員と賛助会員に拡大する会則改定が承認されたことが報告されました。
(5) 第5号議案【承認事項】2021年度 活動方針および主な活動計画について
新型コロナウイルス禍に関しては、感染症は一定程度抑えられている状況にあり、ワクチン接種も進みつつある中、引続き政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」に基づき、会員の健康安全、感染拡大防止に向けた社会的要請に配慮した運営と活動に努めるという基本方針が示されました。
例会、分科会の方針(リモート併用、又はリモート優先)と年間計画、講演会、パネル討論、シンポジウム、賛助会員・新商品等の紹介、施設見学などの計画、およびATIS40周年記念講演・記念式典の開催に関する考え方が示されました。

総会の最後に、2021年度代表幹事を担われる富士通テクノリサーチ株式会社の田中様より、12月までは新型コロナウイルス感染防止の観点から主にリモート接続での開催となるが会員の皆様に有益な情報を届けることができるよう引続き取り組んでいくこと、2022年6月のATIS40周年記念式典開催に向けて、会員の皆様のご支援、ご協力をお願いしたいというご挨拶がありました。

【第436回例会】
例会では、まず初めに代表幹事から、会員の入退会状況、直近の例会活動、幹事会報告があり、続いて、第1号議案として新たにAI調査分科会の新設が審議され承認されました。本分科会の狙いは「技術情報サービス業務で利用できる先進ITツールに関する最新情報の収集把握」と「外部有識者からの最新情報の獲得と意見交換の場」です。

その後、株式会社レイテックとパナソニックソリューションテクノロジー株式会社から、賛助会員による新商品・特異商品の紹介がありました。
株式会社レイテックからは、特許情報の母集団に含まれる類似特許が精度良く高速で抽出できる「AI調査員」の紹介がありました。その特徴は、「類似度曲線」により有効文書とノイズの境界を確認できることや分類付与閾値の設定を行いマップが生成できることなどです。
パナソニックソリューションテクノロジー株式会社からは、特許調査支援サービス「PatentSQUARE」の紹介がありました。その特徴は、メンバーの役割に応じた権限付与と公報への評価情報付与などを行うことができる情報共有機能や、蓄積された評価データのみでの運用・AIによる客観的な評価・再学習機能による精度アップを可能とするAI自動分類オプションなどです。

最後に、株式会社アイピックスの鈴木様からシンポジウム講演がありました。講演では、カーボンニュートラル・ゼロエミッションという大きな課題に直面する自動車産業、そしてその中核を担う株式会社デンソーが大きな変革の時を迎えていること、またそれと関連して新たな技術分野である「通信技術」が重要となって来ていること、そしてその知財分社である株式会社アイピックスもその対応が求められているということ、などが語られました。

以上