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第449回例会報告

第449回 ATIS例会報告

2022年10月19日(水)、日鉄総研本社 国際ビルよりリモート会議にて、38社 70名(リアル12名、リモート58名)の出席により第449回 ATIS例会を開催しました。当日行われた議事の中から、 (1) 株式会社トッパン 宇賀神 美⼦様によるシンポジウム、(2) NEC Future Creation Hubでのバーチャル施設見学について紹介します。

シンポジウムでは、凸版印刷㈱の会社概要と㈱トッパンの会社概要、取り組み状況などについて紹介が有りました。凸版印刷㈱は、創立1900年で資本金104,986百万円、従業員数54,336名の会社でたばこのパッケージの印刷から始まったとの事、現在は、社会価値創造型の会社に挑戦している。
事業分野は「情報コミュニケーション」、「生活・産業」、「エレクトロニクス」、の3分野を推進し、DX(デジタルトランスフォーメーション)やSX(サスティナブルトランスフォーメーション)をキーワードとして、多岐にわたる製品を展開しているとのことでした。「情報コミュニケーション」分野ではトッパン独自のAIエンジンを活用してサービスに生かしておられ、「生活・産業」分野ではライフサイエンスに関わるGLFILMやSmartNANO、楽ラクレンジシリーズなどの製品を提供されている。又「エレクトロニクス」分野では半導体フォトマスク、カラーフィルタ、液晶ディスプレイなどお客様の課題解決に関わる製品を提供します。現在テレビCMで「メタバース編」など提案型のサービスを推進している事をPRされている。
㈱トッパンは1997年創立2000年に社名変更で現在に至る会社です。凸版印刷㈱の子会社として業務の効率化と外注費削減などを目指して創られた。方針として受注型から創注型(提案型)を進めています。その為の課題などの発表がありました。

次に、Webexを使った「NEC Future Creation Hub」のバーチャル見学が行われました。バーチャル見学には、80名の方が参加しました。
NEC Future Creation Hubはテクノロジーとビジネスの融合を体感いただき対話を重ねて、共に未来を描く場所との事。オンライン見学では、Webexを使用して下記のNEC のビジョンや最先端テクノロジーをオンラインで紹介されました。
◆ Innovation Gallery: NECのテクノロジーの進化と、イノベーションの軌跡
◆ Social Transformation: I:Delightを活用した非日常、デジタル社会の産業シーンの進化
◆ Social Foundation:近未来都市の安全・安心を支えるテクノロジーとデータ流通プラットフォーム
◆ Technology Touch Zone:量子コンピューティング最先端テクノロジーで未来の共創を支える
NECの顔認証システム(I:Deglight)を活用し、パーソナルデータをシームレスに繋げて日常サービスが提供された未来の生活体験ができました。特に南紀白浜の観光協会と共創した取り組みでワークスタイル、ショッピング、暮らしのサポートを安全・安心なサービスとして提供されているとのことです。
パーソナライズされたサービスを分散管理でデータ漏洩があってもセキュリティが保護されるプラットホームで更にAIと人権に関するポリシーに沿ったものになっており、IDを軸に人とサービスと都市を繋げ、より豊かな街づくりを目指す姿が認識できました。又防災減災の観点においても量子コンピューティングによる最適化の例として自然災害からの被害軽減に向けた最適避難経路のリアルタイム表示や保守部品の配送効率最適化の取り組みが紹介されました。経路計算に2時間かかった計算が15分に短縮できるとの事。現在2メートルになる量子アニーリングマシーンであるが日々研究開発が進んでいる事を実感でき、様々な視点で多くの方が興味を持たれる内容でした。
                                                 以上