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第456回例会報告

【賛助会員プレゼンテーション】

1.パナソニックソリューションテクノロジー株式会社

PatentSQUARE(パテントスクエア)をご紹介いただきました。

パテントスクエアは、現場技術者にも簡単操作で素早く使えるようにAI検索機能が搭載されており、外国文献に対しても日本語で検索条件を入力し、日本語で文献を査読できるため、言語の壁を感じることなく調査ができるとご紹介されました。技術の類似度確認(ヒートマップ)や、検索結果から気になる特許を見つけるとその文献に似ている順(関連度)に並び変える機能(AIランキング)、評価を自動付与する機能(AI自動分類)なども提供されており、査読にかかる工数の削減に期待できそうです。

2.株式会社IPエージェント

2007年に設立され、従業員60名で調査解析、翻訳、外国出願の事業に加え、231月に新規事業として検索ツール(PatSnap)の販売サービスを開始されています。PatSnapは、特許、技術、企業情報の検索ツールであり、IPL作成に便利なオールインワンツールとして、日本語検索、自動キャプション(図番参照)、SEP分析、特許価値・市場情報の加味、AI自動分類付与、図面検索、多様な情報の分析、企業情報分析(共願、資本)、発明のAI要約、PatSnapGPTと、様々な特徴を有していることが紹介されました。

【パネルディスカッション】

IPランドスケープを円滑に進めていく上でのコミュニケーション依頼側と分析側のあり方」をテーマにパネルディスカッションが実施されました。

モデレータとして、株式会社イーパテント 野崎 篤志様、またパネリストとして、特許庁 仁科雅弘様、パナソニックIPマネジメント株式会社 瀬川香寿様、KDDI株式会社 川名弘志様に ご登壇いただきました。

               

今回のパネルディスカッションでは、モデレータの野崎さんの発案で、Webツール(Slido)を使いリアルタイムで参加者全員に対しアンケートを実施しました。その結果を踏まえて、知財経営やIPLを推奨・支援する公的機関、知財部門をサポートする知財機能子会社、企業の知財部門というパネリストのそれぞれの立場からIPLに関するコミュニケーションについてポジショントークをして頂きました。

その後の討議では、依頼側と分析側のコミュニケーションの難しさが改めて浮き彫りになりましたが、コミュニケーションを円滑に進めるための分析側のマインドセット、依頼側へのアピールやアプローチの仕組み、成功事例などがクローズアップされ、参加者にとって多くの気づきが得られる大変有意義な場となりました。