トピックス

  • 活動紹介

通常総会・第458回例会報告

通常総会・第458回例会報告

2023年7月19日に富士通ユニオンビル セミナールームB+C(武蔵小杉)をリアル会場とし、リモート接続を併用する形で、通常総会および第458回例会を実施しました。例会参加者は42会員・120名(リアル45名、リモート75名)でした。

【通常総会】
総会では、以下の6議案が審議され、電磁的議決権行使により賛成45会員で全て議案通り承認されました。
(1) 第1号議案【承認事項】2022年度 活動報告について
(2) 第2号議案【承認事項】2022年度 決算および監査報告
(3) 第3号議案【承認事項】2023年度 代表幹事および副代表幹事選任の件
(4) 第4号議案【承認事項】2023年度 活動方針および主な活動計画について
(5) 第5号議案【承認事項】2023年度 予算の件
(6) 第6号議案【報告事項】2023年度 幹事担務の件
(7) 第7号議案【承認事項】 会則改定の件

議案の概要は以下の通りです。
(1) 第1号議案【承認事項】2022年度 活動報告について
 2022年度は、前半は昨年度に引き続きリモート主体で実施し、後半はリアル/リモート併用で開催とし、徐々にリアル参加者も増加しました。懇親会も2023年に入ってから再開しました。例会は、講演会6回、パネル討論「IPランドスケープを円滑に進めていく上でのコミュニケーション」、シンポジウム5社、賛助会員製品紹介10社、施設見学(リモート)2回を行いました。また、分科会は、10分科会で滞りなく実施され、6月に成果発表を行いました。これらを通じ会員に役立つ活動を実施したことが報告されました。
(5) 第4号議案【承認事項】2023年度 活動方針および主な活動計画について
 新型コロナウイルス感染症の状況を確認しながら、従来通りのリアル主体での例会、分科会等の活動にシフトを目指しつつも、リモート会議の良さも踏まえ、100%リアル会議開催にこだわらず、柔軟な活動を目指していく、という基本方針が示されました。
 例会、分科会の方針(リアル・リモート併用、懇親会開催)と年間計画、講演会、パネル討論、シンポジウム、賛助会員プレゼンテーション(製品紹介等に限定せず)、年度後半には、リアルの施設見学などの計画が示されました。なお、分科会においては、AI調査分科会の解散が提案されたため、追って例会で議決する方針が示されました。

【第456回例会】
例会では、まず初めに代表幹事から、会員の入退会状況および会員情報の変更、幹事会報告、直近の例会活動報告、さらにATIS活動計画案と特許検索競技大会2023のご紹介がありました。
続いて、表彰式が行われ感謝表彰1名、1社の方が表彰されました。

その後、株式会社翻訳センターと株式会社サン・フレアから、賛助会員プレゼンテーションがありました。
株式会社翻訳センターからは、 自動翻訳付議事録作成ツール「CyberScribe」の製品紹介がありました。CyberScribeは、多くの企業や自治体で採用されている「AmiVoice」という音声認識エンジンを使用して文字起こしをし、リアルタイムで自動翻訳(日本語、英語、中国語、タイ語の相互)する製品です。従来の「ScribeAssist」に対し、リアルタイム翻訳が可能で、クラウド型サービスを利用しているため、個々に特別な端末を必要とせず、文字起こししたテキストはもちろん、自動翻訳したテキストをWORD,EXCELに変換し、保存ができることが特徴です。
質問では、WEB会議との連携、議事録自動作成機能、および最近話題のChatGPTとの連携などは考えていないのかなどがありました。

株式会社サン・フレアからは、翻訳業界の最近のトピックス、会社紹介、個別知財セミナーや総合報告書の翻訳などのお話がありました。翻訳業界としては、世界で600憶ドルの売り上げ、まだまだ成長している分野であること、サン・フレア社では、通常の技術文献(特許、技術資料など)より、動画字幕翻訳(企業、商品紹介など)やゲーム翻訳なども増えているとのことでした。また、顧問による特許個別セミナーの紹介もありました。内容は、その都度聞く方に合わせ、知財マネージメント、知財部の変革課題、目指す姿などを講演していただけるそうです。統合報告書の翻訳に関しては、海外の投資家が必要な情報と企業が公開している情報が異なっており、更に日本企業は情報開示が少ないと批判があることから、近年増えてきている。知財情報の取り扱いもあるので知財部もかかわる必要があるとのお話でした。

最後に、リコーテクノリサーチ株式会社の早川様からシンポジウム講演がありました。講演では、親会社のリコー企業理念に基づいた“リコーウエイ”の説明がありました。リコーテクノリサーチ株式会社に関しては、外国翻訳サービス、特許調査、外国出願業務に必要なスキルのなどの紹介がありました。外国特許翻訳サービスでは、ただ翻訳するのではなく、各国の特許法に精通しそれに対応した外国語明細書を作り権利活用に貢献するという興味深いお話がありました。また、AI翻訳の活用の取り組みの説明もありました。特許調査では、通常の検索式作成力だけではなく、スクリーニング力も重要であることや、AI調査を未知の技術分野で活用しているなど、先進的な取り組みの紹介もありました。外国出願業務では、効率化の為に業務の可視化を行い、課題抽出し、必要なDXを進めているなど参考になる話がありました。

以上