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第464回例会報告

2024年2月21日(水)、ユニオンビルにおいて、117名(リアル35名、リモート82名)の出席により第464回 ATIS例会を開催しました。当日行われた議事の中から、コーポレートサポート分科会、特許情報研究分科会、IPランドスケープ研究分科会の中間活動報告と、株式会社日本能率協会コンサルティング シニアコンサルタントである木村壽男様のご講演についてご紹介いたします。
また、例会の後には31名の方が懇親会に参加され大変有意義な意見交換もありました。

ATISでは様々な分科会があり会員同士が活発な議論を行っています。当日は3分科会からの中間活動報告がありました。
コーポレートサポート分科会では、知財出身・人事総務出身のメンバーがコーポレート部門における共通課題に広く意見交換を行っています。特に、昨今対応が要されたインボイス制度、電子帳簿保存法などに関する各社課題取組を共有することで、メンバー間その後の業務改善への参考とすることができました。またフィールドワークとして、「女性活躍」をテーマに各関連会社などへ、管理職経験をお持ちの方々からの講演を予定しています。

特許情報研究分科会では、サービス提供会社と特許調査会社がメンバーの半々であることから、それぞれの実情を把握しつつ、最新情報の共有、課題解決への議論などを行っています。生成AI、AIと特許情報への活用というテーマで具体的なお悩みごとなどを共有することができました。また、新規事業創出に関するテーマで、元分科会メンバーであり現神戸製鋼所 企画管理部 出口様にご講演をいただき新たな知見を得ることもできました。

IPランドスケープ研究分科会では具体的にIPランドスケープが様々なデータ解析を必要とするため、AIを活用することで効率アップ・高精度化ができる、という観点から、株式会社エンライトオン代表取締役 西尾啓様より「Pythonを使った特許分析の手法紹介」というテーマでご講演をいただきました。①Python×知財、②生成AI×知財の2部構成で生成AIの分析における活用テクニックを紹介いただき、多くの知見を得ることができました。

後半の講演会では「知財業務に必要となるリーダーシップのあり方」と言うテーマで、株式会社日本能率協会コンサルティング テクニカルアドバイザー シニア・コンサルタント 木村 壽男 様にご講演いただきました。
リーダーシップとは、という19世紀以前からの理論の変遷から、現代に求められている、また知財業務などを担う知的集約型組織におけるリーダーシップの特徴について、「経営成果と組織能力、組織使命と個人意思など相反する要素を同時に実現する点がポイントとなる」との議論から、その環境において必要とされるリーダーシップについて、「構想・企画力に優れ、具現化力を備えたInnovator型のリーダーが必要とされる」とのお話を受け、多くの例会参加者がうなずく場面がみられました。
また「リーダーシップ」と「マネジメント」の関係について、将来のビジョンを明確にし、チームに理解させモチベーションを保ち意識面から解決するのがリーダーシップである一方、結果を得るためにスケジュールを定義し、適材適所に要員を配置、ルールや仕組みを作り、問題解決の方策を立てるのがマネジメントである、という観点で、マネージャがマネジメントを遂行するにとりわけ重要なのがリーダーシップである、との指摘に、またまた大きくうなずきました。
90分ご講演時間では、参加者の質疑応答を網羅することができず、続いて懇親会にて皆さんからのご質問を受けてくださり、木村先生との意見交換では大きな収穫を得ることができました。

例会の後、同じユニオンビル2階の会場にて懇親会が行われました。31名の参加者により立食パーティ形式で盛大に行われ、大変盛りあがった懇親会となりました。
初参加の方々のスピーチやATIS活動の長い会員の方々のお話、講演いただいた木村様のATISメンバーとのかかわりのお話等がお伺いできました。緊張感のある例会から、飲食を共にフランクな意見交換ができる懇親会は、ATIS参加のバリューの一つと言えます。アフターコロナでまた、こちらでも大きな収穫を得ることができました。

以上