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第483回例会報告

第483回 ATIS例会報告

2025年11月19日(水)に、株式会社島津製作所 SATIO 21号2F(京都)にて開催しました。リアル・リモートを併用した会議で、200名(リアル54名、リモート146名)が出席しました。

当日行われた議事の中から、(1) 正会員である株式会社サンスタッフによるシンポジウム講演、(2) 株式会社島津製作所 知的財産部長 阿久津 好二 様によるご講演「生成AIを活用した知財実務の現場改革-島津製作所における生成AI導入活用事例」について紹介します。

(1)シンポジウム講演
株式会社サンスタッフ(以下,サンスタッフ)の大隅様からシンポジウム講演がありました。親会社である株式会社豊田自動織機(以下,豊田自動織機)の事業・知財活動の紹介、サンスタッフの概要と活動紹介などについてご説明いただきました。サンスタッフは豊田自動織機100%出資子会社であり、IP事業部は、豊田自動織機の第二知財部として特許調査、外国出願、技術資料の実務を担当されており、各業務を通じて豊田自動織機グループの知的財産活動を良質なサービスで支援するという役割を果たされております。

外国出願の受注件数は増加しており、豊田自動織機の外国出願におけるシェアは高い水準ですが、より一層のシェア獲得を目指されております。特許調査メンバーは、特許検索競技大会に参加されており、シルバー認定、ブロンズ認定をそれぞれ1名という実績を残されています。さらに、特許調査では、豊田自動織機グループ内の特許調査をグローバルに統括していく、Patent Search Global Centerを目指されています。

シンポジウム講演後には、Patent Search Global Centerに関して英語による調査依頼の対応についての質疑応答が交わされました。

 

(2)株式会社島津製作所 知的財産部 部長 阿久津 好二 様によるご講演

「生成AIを活用した知財実務の現場改革-島津製作所における生成AI導入活用事例」

株式会社島津製作所(以下,島津製作所)の知財実務の現場改革として「知的財産部 プロンプトドリブン変革」という知財部自体をAIでドライブするという組織変革を説明いただきました。

島津製作所知財部は、2023年からの生成AIを活用した「プロンプトドリブン変革」により、知財業務の抜本的改革を実現されております。具体的には、生成AIを活用して、発明届出処理、明細書作成、外国出願翻訳、外国中間、FTO調査、契約審査で自動化を実現されております。特に、FTO調査や発明届出処理では何週間も必要とした工程を数分に短縮し、知財部だけでなく事業部の負担を大幅に軽減されています。

さらに、ご講演では、これらの実務において生成AIをどのように組み込んだか、生成AIの安定運用のためにハルシネーション対策やプロンプト最適化をどのように徹底されているか、生成AIの現場への浸透の苦労、生成AIが浸透した近未来で求められる知財部員の役割等について説明いただきました。

質疑応答は、例会中に、生成AI担当のメンバーがどういう人であるかという質問があったほか、その後の懇親会でも阿久津様に質問したい出席者の列が絶えず大変盛況でした。

知財業務の大半を生成AIで自動化するという大改革を実現された阿久津様のご講演で、出席者に大きな驚きと興味を持っていただきました。


以 上